2017年10月9日月曜日

店名について

来春から営むギャラリーというか、お店というか、「場」の名前ですが


「 maison de たびのそら屋 」
(メゾン・ド・タビノソラヤ)
と申します


改めて名づけの思いを書いておこうと思います




「 maison (メゾン)」は、フランス語で家・建物・手作りのという意味です

「たびのそら屋」は、上越市高田にて2005年より7年7か月、カフェを営んでいた時の屋号です


「gallery mu-an」に集ってこられた方の中には、名前まで変わることを聞くと淋しそうな、
とても残念そうな反応をなさる方もおられます(そのお気持ちは大変よくわかります)

主宰者である迪子さんは、そういった反応を受けると、この名が自身と不可分のものであることを由来と共に丁寧にお話ししてくださいます

「mu-an」は迪子さんにとっての大切な名前
これからも清里の地から世界に向けて、その名で発信し続けていかれることと思います


同じように、私にとっては「たびのそら屋」というのが自身を表す代名詞のように感じられていて、次に何を営もうともこれ以外の屋号を付ける気は無かったのですが、

元・たびのそら屋スタッフのRちゃんが、それを聞いた時に号泣してくれたことは、思ってもみなかったうれしいことでした

同じようにこの名に愛着を持ち続けていてくれて、その再現をこんなにも喜んでくれるひとがいる… それはきっと目の前の彼女だけではない、と信じられる…
苦も楽もあった高田の町での素晴らしき日々を思い返しました




悩んだのは「たびのそら屋」が何を指すのかを表す言葉です

今回は「café」ではありません

といって「gallery」と名乗るにはまだ等身大の自分との距離がありすぎて

しかもそこでやりたいことは「アート作品の展示・販売」以外にもいろいろあって、
「いわゆるギャラリー」というイメージの枠には収まらないように思え。。。


そういう時は、
原点に立ち返るのがよいのです

「たびのそら屋」も、なぜ私は店(カフェ)をやりたいと思うようになったのだったか?
と思い返した時に舞い降りてきた名前でした




私たちは何故、この建物と「場」を受け継ぐことになったのか

このブログに書いてきたように、私たちは「家」を探していたのです
暮らしを見直し、次なる楽しみごとの準備を始めるための家を

(いきさつはラベル【そら屋日記】を古い順にお読みいただければと思います

結果的に、ギャラリー空間が備わっている建物を、
その営みと合わせて受け継ぐことになったのですが

これは私たちの「家」なのです


数年がかりでやる予定だった「準備」は、かなりの前倒しになり、
一時的に「ふたりの暮らし」はどこへ行った?!という状態にもなりますが
・・・ちょっとした誤差の範囲?(*´∀`*)ゞ


事業内容としては「喫茶併設ギャラリー」と名乗るのがわかりやすいと思いますが
「café」でもなく、「gallery」でもなく、「free space」でもなく
「maison」(家)と付け添えたのは、そうした思いからでした

日ごろは「メゾン」あるいは「たびのそら屋」「そら屋」。。。
お好きなように呼んでいただけたらうれしいです




重要なのは、そこにアートという形で表現を追求するひとたちや、
表現のカタチ・作品との出会いがあることです

専門家じゃなくていい、それをただ「好き」と思う誰にとっても、
暮らしの中にアート(表現の塊であったり、passionを放つもの)が存在することで
日々がより深みのある、豊かなものになっていくことを実感していく…

そういう場所が、受け継がれてこの町に残ることが
大切な意味のあることだと思い
選んだ家であり、暮らしであり、営みです

ゆるやかに、味わいなから育てていきたいと思います

どうぞよろしくお願いいたします