2017年9月17日日曜日

石川直樹展

「石川直樹 この星の光の地図を写す」展

新潟市美術館にて9月24日まで開催中



こちらも会期終盤、ようやく観ることができました

彼のファンや写真の好きな方は早々に観覧済みだと思いますが
昨今の不穏(とも受け取れる)情勢の中で、
少し息の詰まるような思いで過ごしている方がいたら・・・

こういったものに触れに
出かけてみるのもよいかもしれません




先に観てきた友人からは
写真もさることながら、添えられた言葉がよかった!
と聞いておりました

ココチノ のブログ

彼女の熱烈プッシュを受け、それはやはり観ておかねばならないね!と
たっぷり時間の取れる日を待っての観覧でした

(会場内は一部を除いて撮影可能)



天の部分に少し照明が写り込んでしまいました


写真1枚1枚についての解説はありません
その分、彼が写した世界を
自由に旅させてもらえている気がしました

そしてその合間、
要所要所に掲げられていた文章が
いずれも、実にハッとさせられるものでした



それは彼が世界を平面に、垂直に、辺境に… 
と旅する中で

果たして「辺境」とはどこをさすのか… 
自分の立ち位置が変わることで
世界の見え方が変化するという直接的な体験の中で
感じてきたことが、端的に表現されていたように思います




彼の写真を見ていると
単に、容易に行くことのできない景色や異文化を垣間見るというだけでない、
別の「直接的な体験」をさせてもらえているように感じます




写真を通して彼の旅を眺め見る、というだけでなく
同時に自分の内なる世界で旅が巻き起こっているような



一番、ハッとさせられたのはこの文章


ポリネシア…
映画「人生フルーツ」の つばたしゅういちさん の愛した海域は
そういう世界だったのですね゚+(*゚ェ゚*)+゚

というほわっとした思いがよぎったのはさておき

この後「富山県を中心とした地図」として
大陸を下に、日本海を挟んで弧を描いて横たわる日本列島
の地図が掲示されているのを見て、

その両端はなんと大陸に近いことか… と思うにつけ

それを脅威とするのでなく、
ポリネシア・トライアングルのごとく

「仲よくねっ!!」

という思いを新たにしました




なんといっても愉しかったのは
石川さんの私物が展示されている
山小屋(?)コーナー









ありがとうございました