映画「人生フルーツ」
2月に観たまま感想を書きそびれていましたが
ご夫妻のこと、とりわけしゅういちさんのことは
その後も折々に思い浮かべます
映画自体は、
活字から思い描いていたことの実際を拝見することができて
私はとてーーも満足でした
動くしゅういちさん
大切な思い出を語るしゅういちさん
眠るようにして旅立ったしゅういちさん
時代と季節の移ろい
しゅういちさんに連れ添いながら確固として在るひでこさん
働き者のふたり
庭の木々のざわめき
おふたりの、いちファンとしては全編通じて
時に感涙しながら
ミーハーなときめきを禁じえませんでした
でも、いちファンだからこそ
映画と併せてお薦めしたいのはこの書籍
『なつかしい未来のライフスタイル』
~続・はなこさんへ、「二人からの手紙」~
(1998年ミネルヴァ書房)
絶版になっているようなので図書館で借りて読みました
(以下、ノートの覚え書きから)
修一さん英子さん、それぞれ70歳前後の時に出版されたこの本には
孫のはなこさんに伝え残したいことが綴られています
第1章は「おばあちゃまからの手紙」として
英子さんの「クラインガルテン」(ドイツ語で小さな庭)の1年
12か月の畑づくりとおもてなしについて
第二章は「おじいちゃまからの手紙」として
ヨーロッパの農村休暇やバカンスのレポートと日本の現状
そしてフレンチ・ポリネシアでの核実験のこと
世界の核軍備と軍縮に伴う海洋投棄のこと等々
戦後の暮らし(社会、世界)を、真にゆたかなものにするために
必要なこと、できることを問い、行動する姿
映画でも、ひでこさんに比べるとずいぶん
「寡黙なひと」として映るしゅういちさんですが
この本ではなんと饒舌なことか
とりわけタヒチクルーズを語るくだりなどは
とても情熱的です
身の回りのことだけでなく、広く世界を見てきた彼のまなざし
何がほんとうに大切なことか
何が評価できて、何を変えて行かなくてはならないのか
国際的に友好関係を深めながら学んできたことの結実が
映画や近年の著書で紹介されていることなのだなと感じます
2016/9/22
二人の歩んできた道が、
それぞれの哲学と共に綴られているのを読むと
彼らが暮らしの中で実践してきたことは
表面的な「素敵ライフ」ではないことがよくわかります
いろいろを経ながら
それぞれに手を動かしながら
「だんだん美しく」なってきた人生なのだなと
青い実のころの大切さを思います
2016/10/21
みかんの写真は昨年の愛知にて
昨夏の怒涛の引っ越しを思い出します
(8月末に郡山→新潟、半月後に新潟→名古屋、元旦に名古屋→新潟)
旅暮らしでした。。。
そしてまた来年から(県内間ですが期限未定の)
新たな旅暮らしがはじまります
どうなることか
でも、ひでこさん、しゅういちさんのおっしゃるように
「人生だんだん美しくなる」の設計で!
つばたしゅういちさん・ひでこさんの著書を
もう一冊、続いてご紹介しました