2019年8月1日木曜日

長岡の夏2019

長岡で過ごす2度目の夏

8月1日から3日間開催される「長岡まつり」が近づくにつれ、
駅前の商店街は装いが整えられ、スーパーの売り場は賑わいを増し、
町全体がそわそわしている気配を感じながら

2日・3日の「長岡花火」は平和を願う慰霊の花火
ということを、例年以上に受け止めています




昭和20年8月1日は長岡空襲が始まった日で
市街地の8割が焼け野原と化し1,488名もの命が失われたと

このまつりは、その慰霊の念、復興に尽力した先人への感謝、恒久平和への願いを伝えるためのものであると、
各戸配布のパンフレットには、長岡まつりの起源についても丁寧に書かれています


このたびは、折しも遠方から訪ねてくれた旧友親子と、
長岡駅前にある「長岡戦災資料館」を訪ねることができ、
その戦禍を更にリアルに感じることができました


長岡空襲の爆心地は maison からもほど近く(わずか200mほどの距離)
裏を流れる柿川の上流では、炎から逃れるべく人々が身を投じたものの
夏の渇水期だったこともあり救われぬ命も多かったとか

まさにこの地で繰り広がった痛ましい戦禍と復興
知らずに過ごすわけにはいかない歴史です


8月1日
74年前のこの日に空襲が開始された時刻22時30分に合わせて
今年も打ち上げられた慰霊の花火「白菊」

祈りを捧げながら
この刻のあと、1時間40分にもわたる空襲が続き、
町が焼き尽くされるまで、炎と煙に包まれたのだ思うと
いつになくそら恐ろしい気持ちになりました




「長岡花火」では、お盆とはまた別に、
遠方のお客様をお迎えするお宅も多いのだとか

長岡の花火は本当に素晴らしくて、
ただただ感嘆しながら楽しく宴を共にできるのは
これぞ平和、なによりのしあわせ


でも、悲惨な歴史を伝え、この過ちが繰り返されることのないよう
声を上げ続けてくれた方々が居ての平和、

ということも身近に感じることのできる
長岡の街、と知った夏です