栃尾美術館で開催されていた、長岡出身の彫刻家「近藤邦雄 遺作展」
最終日に間に合いました
一部作品以外は、触れてもよいとのことでした
木、ブロンズ、セラミック、アルミニウム・・・
様々な素材を用いた作品からは
その制作過程の果てしなかったであろう悩みや追求はさておき
愉しさや歓びが、溢れんばかりに伝わってくるようでした
フリルと化した木肌
立体の合体
そのやわらかなこと
表現の境界を超えていくのは
困難でありながらどんなに愉しいことだったろうかと
思いを馳せます
一番心惹かれたのは、白い大理石の彫刻
それは、彼が亡くなった年の作品でした
***
さまざまな素材を用いてきた制作の中で
この白い大理石にたどり着いた、知る由もない47歳の心境を思いながら
この先、どんな作品を観せてもらえたのだろう
という哀惜の念で
そっと、作品に触れさせてもらいました
あたたかく、やわらかい
石肌でした
交通事故で旅立ってしまった彫刻家と、今の私
同い年
この先も、人生にしっかり取り組むように、と言っているような
同い年のおにいさん